鉄欠乏性貧血

「最近の子ども達に貧血が多い」と小児科医の間で話題になっています。
普段何も症状が無いお子さんがほとんどですが、たまたま検査すると指摘されるケースが多いです。

わんぱくクリニックはアレルギー科を標榜しているので、食物アレルギーや花粉症を疑って血液検査することが多いのですが、本来の目的のアレルギーの結果に加えて半分くらいのお子さんに「貧血ですね」という話をすることになります。大部分は鉄が不足している「鉄欠乏性貧血」です。
なぜ最近話題になっているかというと、食事から摂取する鉄分が減っているからです。鉄を含む食品で代表的なものは鶏・豚のレバーやホウレンソウですね。でも意識して食べさせないとレバーやホウレンソウを定期的に食事にいれることはありません。またホウレンソウ自体、30年位前の食品成分表でみるとかなり鉄の含有量が減っています。赤みの肉(牛肉やマグロ)、卵黄や大豆にも多く含まれていますのでそういった食品をバランスよく摂取するようにしましょう。