熱中症になったら

炎天下にいる時や暑い部屋にいる時などに吐き気や頭痛があれば、熱中症を疑いましょう。自分で対応ができそうであれば、すぐに応急処置を行ってください。また、熱中症のサインが見られる人を発見した時にも早急に対応しましょう。

熱中症かもしれないと思ったら、早めに涼しいところに移動させ、水分・塩分を補給させることが命を救うことに繋がります。「まだ大丈夫」などと思わずに、まずはこまめに休憩を取りましょう。また、周囲で体調が悪そうな方を見かけたら、声を掛けてあげてくださいね。体温が高く、不自然な言動や意識障害がみられる熱射病は、命の危険がある重症の熱中症です。体温が異常に高くなってしまっているため、できるだけ早く体温を下げる必要があります。熱射病を疑ったら、すぐに救急車を呼びましょう。到着するまでの間、首やわきの下、太ももの付け根に氷や保冷剤などを当て、体温を下げます。

<応急処置で大切な3つのポイント>

  • 涼しい場所へ移動しましょう
  • 衣服をゆるめ、体を冷やして体温を下げましょう。 
  • 塩分や水分を補給しましょう。ただし、おう吐したり意識がない場合は、誤って水分が気道に入る危険性があるので、むりやり水分を飲ませることはやめましょう。

 

乳幼児は大人に比べ水分の割合が高く体温調節機能が充分に発達していないため、熱中症にかかりやすいとされます。しかし消防庁の最新の発表によると、救急搬送された乳幼児(7歳未満)の割合は0.9%と意外と少なくなっています。50%以上は65歳以上の高齢者です。実際、クリニックで「熱中症」と診断されるお子さんも、それほど多くありません。皆さん、「子どもは熱中症になりやすい」とわかっているのでかなり注意していただいているおかげだと思います。お子さんには気をつけているとは思いますが、今年は特に注意してお過ごしください。