インフルエンザの早期流行と食事のワンポイントアドバイス

例年より早くインフルエンザが流行しています。ワクチン接種お考えの方はお早めに。

ただいま流行中

インフルエンザ感染流行が続いています。A型が主体ですが、B型もちらほら出てきました。
溶連菌感染症が増えてきました。発熱・咽頭痛が主な症状ですが、発疹しか症状の出ないこともあります。
ウイルス性胃腸炎は増えてきた印象です。
百日咳・マイコプラズマといった「咳が長く続く感染症」の流行は継続しています。
新型コロナ感染は小児では落ち着いています。

何故インフルエンザが早期に流行しているのか

今年は10月終盤からインフルエンザ感染が見られるようになり、11月には流行期を迎えました。何故これほど早期に流行したのでしょうか。4月から開催された大阪・関西万博などの国際的イベントや、海外からの観光客によるインバウンド増加が関係していると考えられます。現在流行しているA型インフルエンザの多くは「サブクレードK」と呼ばれる変異株(東京大学医科学研究所・河岡研究室解析)とのことで、冬を迎えた南半球からの旅行者が持ち込んだウイルスが、猛暑による換気不足の環境下で拡散した可能性があります。今後B型の流行に加えて別のタイプのA型の流行も考えられ、注意が必要です。

食事のワンポイントアドバイス:タンパク質は毎食2種類(動物性と植物性)摂る

先月「バランスの良い食事」についてでしたが、今月からワンポイントアドバイスを開始します。タンパク質には植物性と動物性があります。豆腐や納豆などの植物性に含まれるタンパク質は約7%なのに対し、肉や魚といった動物性に含まれるタンパク質は約25%と4倍も多く、また動物性にはビタミンB群(血液を作ったり、脳機能を維持したりする働きがある)が含まれます。タンパク質は体内に蓄積できないので、毎食(植物性と動物性の)2種類を一緒に食べるようにしましょう。量は手のひら1杯分が目安です。

(参考:「医師が教える子どもの食事50」 伊藤明子著 ダイアモンド社)