「花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)」って知っていますか?

例年より早くスギ花粉の飛散が始まっていて、量も多いと予想されています。
幼児でも発症することがありますので、鼻水や目の痒みがあったら御相談ください。

  • ただいま流行中
    インフルエンザ感染症の流行は続いていますが、A型は減ってきており、B型がちらほら出るようになりました。
     
    ウィルス性胃腸炎が増えてきました。
     
    新型コロナ、伝染性紅斑(りんご病)、マイコプラズマ感染症の流行も続いています。

  • 「花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)」って御存知ですか?
     
    アレルギーの原因となる物質をアレルゲンといいますが、異なるアレルゲンであっても、共通の形をしたタンパク質を持つことでアレルギー反応を引き起こす性質を交差抗原性と呼びます。花粉症の方が花粉と交差抗原性のある植物を食べるとアレルギー症状を来すことがあり、これを『花粉-食物アレルギー症候群』(PFAS)といいます。花粉症のある方は注意しましょう。
     
    ◆花粉と交差反応がある食物の例
     
    【スギ[ヒノキ科]】
    ナス科(トマト
     
    【シラカンバ[カバノキ科]】
    バラ科(リンゴもも)、マメ科(大豆ピーナッツ)、カバノキ科(ヘーゼルナッツ
     
    【オオアワガエリ[イネ科]】
    ウリ科(メロンスイカ)、ナス科(トマト)、マタタビ科(キウイフルーツ
     
    【ブタクサ[キク科]】
    ウリ科(メロンスイカ)、バショウ科(バナナ
     
    主な症状は口腔や咽頭ですが、アナフィラキシーとなることもあります。
    診断には血液検査や皮膚テストが有用です。
    治療の基本は原因となる食物の除去ですが、加熱調理したりすることで摂取することができることがあります。