子どもの「便秘」、チェックポイント

もうすぐ梅雨入り。
汗ばむ季節は、肌トラブルにも注意しましょう。

  • ただいま流行中
     
    百日咳・マイコプラズマといった「咳が長く続く感染症」の流行は継続しています。診断が難しいのですが、パラインフルエンザ感染でも同様の症状になることがあります。
     
    ウィルス性胃腸炎の流行も続いています。
     
    水痘が増えてきました。ワクチン接種していても発症することありますが、症状は軽く診断が難しいです。

  • 便秘について
     
    便秘の定義は「便が滞った、または便がでにくい状態」です。
     
    便秘というと、便がでる回数のみ気にされがちですが、7つある診断基準(2項目以上当てはまると確定)のうち、排便回数に関する項目は1つだけです。
    毎日排便があっても、「大きな便があった」「痛みをともなう、あるいは固い便通があった」といった症状は便秘を疑う必要があるので御相談ください。
    10歳まで便秘が続くと成人まで長引きやすいという報告もあります。
     
    治療は1年以上かかることが多く、食事内容の見直しトイレトレーニングも指導していきます。
     
     

    【便秘症の診断基準】2項目あてはまると便秘症
    ・1/4以上の頻度で、「木の実状の硬い便」「小さい塊がくっついた硬い便
    ・自発的な排便が、週に3回未満
    ・1/4以上の頻度で、「強くいきむ」必要がある
    ・1/4以上の頻度で、「残便感」を感じる
    ・1/4以上の頻度で、「排便の困難感(うまく出し切れない感じなど)」がある
    ・1/4以上の頻度で、「排便の際、肛門のまわりを押したりなどの補助」が必要
    ※便秘症の症状が6か月以上前からあり、直近3か月続くと、慢性の便秘症

     
     「便通異常症診療ガイドライン2023」を元に編集