「離乳食とナッツ類」「乳児のアレルギー発症予防」など小児アレルギー学会の話題
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今年も残りわずか。どのような年でしたか。
来年が皆様と御家族にとって良い年となりますように。
- ただいま流行中
インフルエンザ感染症の流行が急激に増えてきています。
伝染性紅斑(りんご病)が流行しています。感染力が強い時期は「発疹が出現する前」で、
発疹が出て「りんご病です」と診断できる頃には感染力はありません。重症化はまれで自然治癒しますが、妊娠中の感染に注意です。
マイコプラズマ感染症、ウィルス性胃腸炎、手足口病の流行も続いています。 - アレルギー学会および小児アレルギー学会からの話題
毎年11月にアレルギー学会、小児アレルギー学会が開催されます。
診療のため、なかなか現地へ行くことはできないのですが、オンデマンドで聴講しています。コロナ禍で急速に広まって、勉強できる機会が増えました。
いくつか話題を取り上げます。
◆乳児期の皮疹治療やアレルギー発症予防には単なる保湿剤だけでは不十分。
→皮膚の炎症を抑えるには、ステロイド軟膏等での治療が必要。
◆新生児期にミルクを飲む必要がある場合は、少量でも継続する。
→中断すると牛乳アレルギーのリスクが増えるという報告が出ています。
◆鶏卵だけでなく、ピーナッツやナッツも離乳食初期からの開始を推奨。
→以前は摂食開始を遅らせる指導となっていましたが、「早期から摂食した方が食物アレルギーのリスクが低くなる」という報告が増えています。
◆舌下免疫療法は長期間の治療が必要。
→推奨されているように、3-5年の治療が望ましく、早期に中止すると効果が持続しないことが報告されています。
◆1種類の舌下免疫療法でも、他の抗原のアレルギー反応に影響することがある。
→アレルギー炎症を抑える物質が産生されるため、他の抗原に対しても反応を抑制する可能性が報告されました。
実際の臨床でも、時々経験します。
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