年齢別・子どもの夏の水分補給、何ml必要?

梅雨が明け、暑い日が続きそうです。
無理のない計画で、楽しい夏の思い出を作ってください。
わんぱくクリニックは今年もお盆休みありませんので、ご活用ください。

  • ただいま流行中
    新型コロナ感染の11波流行中。子供たちは家庭内感染が多いです。
    夏風邪の手足口病、ヘルパンギーナの流行が続いています。
    溶連菌感染、ウィルス性胃腸炎感染、マイコプラズマ気管支炎も引き続き認められます。

  • 夏の水分補給
    子どもは体に熱がこもりやすく熱中症にかかりやすいため、しっかり水分補給をしましょう。

    暑い夏の季節は、「喉が渇いた」と感じたときには、すでに脱水の初期段階です。
    子どもが飲みたがったときに飲ませるのではなく、こまめな水分補給を心がけてください。
    飲むタイミングは、起床時や入浴後、また外出前やスポーツに取り組む前などです。
    「これから汗をかきそうだな」と思ったときには、あらかじめ水分を摂っておきましょう。

    <年齢別 水分量の目安>
    食事からの水分も含めた1日の総量です。

    ・乳児 150ml/kg/日
    (体重8kgなら1日1,200ml)
    ・幼児 100ml/kg/日
    (体重15kgなら1日1,500ml)
    ・学童 80ml/kg/日
    (体重25kgなら1日2,000ml)
    ・成人 50ml/kg/日
    (体重50kgなら1日2,500ml)


    あくまでも目安なので、お子さんが欲しがっていたら1日の必要量を超えて飲ませても問題ありません。

    飲ませるのは、基本的には水や麦茶でよいですが、乳児はミルクや母乳で結構です。
    汗をかいているときや運動時は、塩分・糖分の入った経口補水液やスポーツドリンクがお勧めです。ただし、糖分の摂りすぎにならないようにしましょう。

  • 鼻血への対応
    蒸し暑いと鼻血が出やすくなります。対応のアドバイスです。

    1. 鼻血を飲まないように下を向かせる。
    2. 鼻の中に何も入れずに、鼻翼全体をできる限り深くつまみ、鼻中隔を圧迫止血する。
    3. 血がたれて気になるときは、ティッシュなど円筒状に丸めたものを鼻の穴に入れて圧迫してもよい。
      ⇒ ティッシュを切る際は、長めにして、取り出しやすいように。
        詰めたティッシュはできるだけ交換しない(こすれて再出血する)
    4. 約15分間、持続的に圧迫止血する。


    <鼻血が止まらない場合>
    うつむき加減で、鼻を圧迫止血する。その状態のまま、医療機関へ。