応急処置のやり方:乳児・幼児が「食べ物をのどに詰まらせた」

皆様のおかげで、開院20年目を迎えました。
「継続は力なり」とともに、新学期を迎える子どもたちのような気持ちを大切にスタッフ一同で取り組んでいきます。

  • ただいま流行中
    海外から帰国した方の麻疹発生が報告されています。帰国後2週間以内に発熱や発疹が出現した場合は、受診前にお伝えください。

    インフルエンザおよびコロナ感染症の流行はピークを過ぎました。

    ウィルス性胃腸炎、溶連菌感染症、アデノウィルス(咽頭結膜熱)の流行も引き続き認められていますが、春休みに入り減ってきている印象があります。

  • 子宮頸がんワクチン接種をお勧めします
    年間1万人以上の女性が子宮頸がんを発症し、お亡くなりになる方は千名を越えます。
    80~90%程度発症を抑制できる効果のある9価ワクチンも公費接種の対象となりましたが、江戸川区ではまだ7%程度の接種率です。
    ワクチンの効果と安全性については世界中できちんと確認され、2021年11月から積極的勧奨が再開されました。
    定期接種対象の小学校6年生~高校1年生相当の女子だけでなく、キャッチアップ接種対象の方も、安心して早めの接種を計画してください。

     〇HPVワクチンの接種を逃した方に接種の機会をご提供します(厚生労働省ホームページ

  • 花粉症はスギからヒノキへ
    4月になるとスギ花粉の飛散がピークを越え、ヒノキの花粉飛散が始まります。
    スギとヒノキは花粉の構造が似ているので、スギ花粉症の方の多くがヒノキ花粉症を発症します。
    スギ花粉症に対する舌下免疫療法御希望の方は、花粉飛散が終了した6月以降から開始できますので御相談ください。残念ながら、スギ舌下免疫療法はヒノキ花粉症には効果が少ないようです。

  • 食品による窒息について
    小学1年生の児童が、給食のおでんに入っていた(うずらの卵)を飲み込んで窒息するという悲しい事故の報道がありました。
    「丸くてツルッとしている食品」「かたくてかみ切りにくい食品」は子どもの窒息につながりやすいので、細かく切ったりするなどして注意しましょう。

     〇丸くてツルッとしている食品
      うずらの卵、ブドウ、ミニトマト、
      さくらんぼ、ピーナッツ、グミ、
      球形の個装チーズ、ソーセージ、
      こんにゃく、白玉団子、あめ
      
     〇かたくてかみ切りにくい食品
      リンゴ、生のにんじん、水菜、イカなど

    また、日頃から「よく噛んで食べる」「口の中に食品があるときはしゃべらない」「あおむけに寝た状態や、歩きながら、遊びながら食べない」ように指導することも大切です。

    <もしも食品がノドに詰まってしまったら>
    直ちに119番、そして応急処置を開始します。
    口の奥まで無理に指を入れ込んではいけません


    〇応急処置:1歳未満の乳児
    <背部叩打法>
    救護者が膝を曲げ(もしくは椅子に座り)、太ももの上に子どもをうつ伏せに抱きあげます。この体勢で、子どもの背中の肩甲骨の間のあたりを手のひらで5~6回強く叩き、詰まった食品を吐き出させます。

    〇応急処置:1歳以上の子どもに対して
    <ハイムリッヒ法>
    子どもの背中側から救護者の両手を回し、みぞおちの前で両手を組んで、勢い良く両手を絞ってぎゅっと押すことで、詰まった食品を吐き出させます。

    事故と対策 – 窒息 こどもの救急(ONLINE-QQ)